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さすがにこれだけあるとどこから手を付けたらいいか迷っちゃうな? と思いつつ、羽理はとりあえず三つに分けて積み上げられたアルバムたちの、手前側の一番上に乗っかった一冊を手に取ったのだけれど――。
「わわっ」
中を見ようと開いた途端、数枚の写真がバラバラッと床に落ちて散らばってしまった。どうやら台紙に貼り付けられないまま、表紙を開けてすぐのところに挟み込まれていたらしい。
「あー、ごめんね? 何か伯父さんがやたら焼き増ししてくれるから同じような写真が結構あって……」
それらはとりあえず、こんな風に各年代ごとのアルバムに無造作に挟み込んであるのだと柚子が申し訳なさそうに苦笑した。
「折を見てはお母さんがミニアルバムに整理していってるはずなんだけど」
百均で買ってきたフォトアルバムへ、こんな風にはみ出した写真たちを移すだけの作業が、多忙でなかなか進んでいないらしい。
「羽理ちゃんにはそういうのの中からピックアップして持って帰ってもらえたらいいかなぁーって思ったの」
言いながら、柚子が「よいしょ」と立ち上がって、先ほどの作り付け棚から可愛いリスのイラストが表紙になった、手のひらサイズのアルバム帳を手に戻ってくる。
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