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「わぁー。相変わらずご立派しゃんなのれしゅ」
ビンビンに勃ち上がった息子にちらりと視線を注いだ荒木羽理が、「さすがビッグマグニャム」とつぶやいたのを聞いて、屋久蓑大葉は耳を疑った。
「おい、待て。ビッグマグナムって……」
問い詰めようと荒木の腕を掴んではみたものの、お互い裸なことに気が付いて目のやり場に困ってしまう。
(いや、こいつは俺のを食い入るように見てるけどな!)
そのことに気が付いたら、逆に恥ずかしくて隠したくなったのは素面の大葉の方で。
まだ酔いの抜けていない荒木は、惜しみなく裸をさらしてくれている。
(いや、有難いんだけどなっ? さすがにこんな状態の荒木の裸をまじまじと見るのは男として駄目だろ!)
慌てて脱衣所へ用意してあったバスタオルを二枚手に取ると、自分の腰元を隠しながら彼女にも頭からバサリと布を被せてやる。
お陰様でと言うべきか。大葉はつい最近どこかで聞いた気がする〝ビッグマグナム〟について、荒木に問い詰め損ねてしまった。
「もぉ、まぁ~らわらしの裸見ましたね? 屋久蓑部長のえっちぃ~」
言いながらもキャハハと笑う荒木羽理は、酒のせいで羞恥心をどこかに置き忘れているらしい。
と言うか。
股間を隠した大葉は、いつもの調子を取り戻してきて。
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