7.今夜は泊まって行け

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「ああああああっ! すまん! お、俺っ、べ、別に今のはわざとじゃ……。いや、確かに触ってみたいとはずっと思い続けていたけど……そ、それはこういうタイミングじゃなくもっとじっくりな感じなわけで! ……じゃなくっ。あああっ、何を言ってるんだ俺はっ‼︎ ――お、お願いしましゅ、パパを助けてくだちゃい……」  突然のラッキースケベにテンパる余り心の声を駄々漏らした挙句、キュウリのことをいつも通り〝ウリちゃん〟と呼んで幼児語で話しかけてしまった大葉(たいよう)である。 「なっ、何れ部長(ぶちょぉ)より真っ(きゃ)になっれ照れてりゅんれしゅかっ。しょれに……わらしはぶちょぉをパパに持った覚えなんれありましぇんよっ⁉︎ あっ。もしかしれ、そのパパは……パパ(かちゅ)のパパれしゅか!? わらし、そんなちゅもりもありましぇんからね⁉︎」  荒木(あらき)羽理(うり)ポカポカとグーパンチしてくるから、大葉(たいよう)は(何でそうなるんだ!)と声にならない抗議の声を上げながら、たまらずその場へしゃがみ込んで「ウリちゃん……!」と足元に近付いてきたキュウリを抱きしめた。  そんな感じ。  股間が、まさかギンギンに反応していて痛いだなんて、今の荒木にバレていいはずがないではないか。
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