呑兵衛、夏凛の酔いどれ探偵、捕物控 肆 猫飼い村のその後、白天狗の謎

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4 白天狗の正体 「ここの、猫達は犬を見たことないものも いるからイノシシとか他の動物に 間違えたのかもしれん、 あんだけの数じゃ、猪だって敵わんぞい 人には危害は加えんが動物だと ちと、話が違う様じゃ、 下で、おめたちのこと見つけて すぐにきたんじゃよ〜あぶねかったぞい」 「りんちゃん、あんたちょっと気〜強過ぎよ もう少しおしとやかにしようね」 「やっぱり、同じ『りん』だからね〜 無理だよね副所長」 「なんだと!缶助!も一辺いってみっ!」 副所長を抱えたまま、ダッシュで 逃げた。(逃げるが勝ち) やっぱりうちのメスネコは最恐だ! Wじいさんに、宿泊施設の屋根の上に 白い動く物を見た事を話す。 「おめたち、見ただか!白天狗を!」 「いや、まだ白天狗と決まった訳では 無いですけど、確かに白くて動く物を 見ました、これから何日かかけて証拠の 写真を撮ろうと思います、 憶測ですが、白天狗は猿ではないかと 思います」 「嬢ちゃん、猿に白いのなんていね〜べ」 「それが、いるんですよ、福島県の吾妻山嶺 山形県の米沢のあたりで、真っ白な毛の 猿が何度か目撃されてます。 まだ生体などははっきりと解明されてませんが 突然変異で白い毛の子供が誕生してその猿が 子を産み、何代か毎に白い毛の子が生まれる その時に発見され、話題になるのだと思います 白い毛の子供は、何代か毎に生まれるため いつもいる訳では無くて、だから何年、 何十年してまた白い毛の子供が産まれる、 それが、何十年何百年と続いているのでは ないかと私は、考えています。 白天狗が、現れたから村が栄えたのではなく 村が栄えてきたから、自然と猿が村に やってきた、というのが現実では 無いでしょうか。夢を壊すようですが それが真相では無いかと思っています。 学術的にも貴重な存在ですから、 このまま静かに見守るのがいいと思いますが 噂が噂を呼び世間に知られていくのは しょうがないとしても、静かに見守って 行ければいいですね、だから これから、街に行って暗視カメラを 買って来ようと思います。それで証拠の 動画を撮ってみましょう」 お昼を過ぎて、おばあさんにりんを 見てもらって金沢市内のカメラ屋、電気屋 を回って歩いた。しかし、東京の 秋葉のようには行かなかった。 散々歩き回り、最後に大手の電気店に、 行くとそれは置いてあった。 (最初にここに来ればよかった) 4台欲しかったが、3台しかなかったため その3台を買い占め、猫飼い村に戻る。 カメラを、買ったはいいが今度はそれを 取り付けなければいけない。
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