呑兵衛、夏凛の酔いどれ探偵、捕物控 肆 猫飼い村のその後、白天狗の謎

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たまたま、宿泊施設に呑辺建設の 部長さんがいた。 「あらら、お嬢様!またどうしてここに?」 「お爺さまから、連絡を受けて 猫飼い村の改装がほぼ終わったから 見てこいと言われて来てみました。 見違えてしまいましたね、これなら 私も大満足です」 「お嬢様から、会長に話をされたようですね」 「はい、事件を調べていた時に 村をこのままにしておくのは絶対に勿体無い と思いまして、お爺さまに話をしました、 お爺さまもこの村を見て私と同じ想いを 持ったようで、手を貸してくれたんです。 それと、部長に チョットお願いがあって来ました」 「お願いといいますと?」 「この暗視カメラを、この建物の屋根と 大駐車場と猫飼さん宅の屋根に取り付けて 欲しいんです。調べたい物がありまして」 「もしかして、白天狗の事ですか?」 「部長も知っていたのですか?」 「僕もそれらしいのをこの目で 見たんですよ」 「それなら、話は早い!お願い出来ますか?」 「わかりました。取り付けは任せて下さい 屋根の上という高所の所ですから WiFiを使いいつでもパソコンでも携帯でも 見られるようにしておきます 明日までには、取り付け終わらせて おきますので」 「わかりました、それではよろしく お願いします」 「夏凛さん、副所長の散歩ですけど、 どうしましょうか?」 「そうだな、車で猫飼い村から出て 適当な所で、散歩させようか」 「そうですね、それじゃちょっと 行ってきます」 「うん、よろしく頼むよ」 金沢の街から猫飼い村に来る途中に 河川敷の公園があったのを思い出し 副所長と出かけて行った。 20分ほど走り、その公園に着いた。 駐車場まである、立派な公園。 わんこの散歩も禁止ではないようだ。 何人か、わんこの散歩をさせていた。 副所長にリードを付けお散歩グッズを持ち いざ、公園内に・・・・・・すると いくらも歩かないうちに、副所長の スリスリが始まってしまった。 せっかくの白い綺麗な身体、顔が見る見る 間に汚れていく。 「りんちゃん!身体が汚れてしまうじゃん」 と言いながらやめさせようとしたが 一向に止める気配がない。 何故スリスリするのか、調べてみた所 犬の野生の時の本能で自分の匂いを消したり 好きな匂いを自分の身体につける。 などと書いてあった。 しかし、身体が汚れてしまうじゃん! りんちゃん! この後、りんの顔、身体が汚れて なおかつ、草のにおい?何だか得体の 知れない匂いが付いてしまった。 その後、濡れティシュで顔、身体を ゴシゴシと拭いてやった。 (りんの顔を見ると、余計な事しないで頂戴! と言いたげな顔をしていた) (しも)の処理も終わり、何だかんだで 30分くらい散歩をさせて、猫飼い村に 帰った。 副所長も満足気のようだった。
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