呑兵衛、夏凛の酔いどれ探偵、捕物控 肆 猫飼い村のその後、白天狗の謎

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「目が覚めたか?よく眠ってたぞ、 頭を持ち上げても、全然起きなかったからな」 「すみません、夏凛さんの膝枕が気持ち 良過ぎて、熟睡してしまいました」 「さあ、もう遅いから部屋に行って 寝ような」 「はい、でも流しとか片付けないと」 「私がやっておいたから、もうやる事ないよ あとは寝るだけ、りんちゃんもお疲れ様 今日はもう自分のベッドへ行って ねんねしなさい」 と言って副所長を抱き締めていた。 副所長は、自分から寝床へ行ってよこになり 丸くなって僕と夏凛さんを見ていた。 「じゃ私は寝るからな、おやすみ」 「おやすみなさい」 夏凛さんは僕が起きるまで待っていて くれたんだ、自分の足を枕にしてくれて 僕が起きる・・・ 「く〜〜〜〜っ!!!」 なんだか、とても幸せな気分だった。 夏凛さんの太ももを触った手 今日は洗わないもんね〜〜〜! このまま寝よっ!!! 「副所長!きょうはお疲れ様、じゃおやすみ」 朝になり 目が覚めて下に降りると 副所長がいなかった。 夏凛さんが散歩に連れて行ったんだろう。 きょうは、僕の番だったのに。 「コーヒーでも淹れておくか」 夏凛さんの好きな、ブルマンを淹れることにした。 心なしか足に痛みが走った。 筋肉痛だろう、これ以上ひどくならない 事を祈る。 コーヒーを入れ終わったと同時に 夏凛さんと副所長が帰ってきた。 何気に副所長の顔が汚れている。 「すみません、きょうは僕の番だったのに」 「チョット早く目が覚めたから、りんちゃんと 散歩してきたんだ、りんちゃんたら 草の上に寝っ転がってスリスリして 大変だったんだぞ!顔は汚れるし 体も汚れるし、行こうって言っても いう事聞いてくれないし、 草のにおいがからだじゅうに付いているよ」 「最近よくやるんですよね、スリスリ!」 夏凛さん、ブルマンです。ちょうど 今出来上がったところですから」 「ありがとう」 「それと、昨日の張り込みで車のナンバー を写真に撮ってきたんですけど 〇〇調査所で調べてもらえませんか」 「どれ、見せて」 昨日収めた写真を見せる。 「うん、パソコンに入れておいてくれ すぐに調べてもらうから」 「はい、わかりました」 すぐに写真をパソコンに入れる。 これで、持ち主が分かれば真実が見えてくる 修羅場は、見たくない出来れば、奥さんの 取り越し苦労であって欲しい。 夏凛さんがすぐにメールを調査所に送った。 30分ほどで返事が来た。 名前  北島すみれ 住所  東京都足立区、、、、、、29−3 との事だった。 「すぐに依頼者に、電話してみます」 「そうだな」 「もしもし谷口さんですか、「NPD」の 関谷です。昨日ご主人が乗り込んだ車の 持ち主がわかりました。 名前が  北島すみれさん・・・ はい?ご主人のお姉さん? ちなみに住所が、東京都足立区、、、、、29−3 お姉さんに間違いない、、、どう言う事でしょうか たまたまだったんでしょうかそれとも何か 意味があるのでしょうか、もう少し 調べてみますから、もう少々お待ちください、 はい、わかりました。何かわかったら すぐにお電話しますので、はい失礼します」
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