青空に泣く
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「馬鹿はどっちだよ。じゃあもうプリントは写さなくていいんだな」 「あ、嘘。冗談です。海翔様。これでもお読み下さいませ」 差し出された漫画雑誌を受け取って読み始める。 それきり、中村麻帆の話はしなかった。 静かになった部屋の中で、湊の文字を描く音だけが部屋の中に響いていた。 あの時、湊は何を思っていたのだろう。 もしかしたら。 ひょっとしたら。 でも今更何を思っても、もう遅い。
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