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「??? 何かいるのか?」
ヒタヒタと歩く音が近づいてきたと思ったら、それはフラングレー司令官だった。
「え?? 司令官?!」
「リーエ! それは擬態よ! すぐに斬って!!」
エデルは即座に銃を構えた。それと同時におひるねこが凄まじい鳴き声を発したことで、リーエはソードエネルギーを構えたが。
「司令官! 失礼します!!」
エデルがフラングレー司令官の胸部を数発撃つと、胸元から緑色の液体が宙を舞っていく。それを見たリーエは少し後ろに後退した。
「エ、エデル? 本物のフラングレー司令官は無事なのか?」
「大丈夫よ。心配しないで……フラングレー司令官は今、最も安全なところにいるから」
「了解」
「それより、リーエ。これから空からの大掛かりな襲撃が来るわ。TUはあなたに全て任せろとフラングレー司令官に言われているの。だから、空は私たちが何とかするわね」
「フフフ……。しばらくは、おひるねこと一緒か……了解だ」
そこまで話すと、エデルがもう安全だと落ち着いたおひるねこを見てからベルトコンベヤーの下から這い出てきた。
「もうすぐ終わるわね。この戦いも……」
「いや、まだだ。まだ始まってもいないんだ」
リーエがそう言うと同時に、いきなり緊急警報が辺りに鳴り響き。強い衝撃と振動がリーエとエデルを襲った。
「始まった……」
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