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「ふん! 浅はかな……そら!」
リーエは何事もなかったかのようにソードエネルギーで女性軍人の胴を薙ぎ払う。緑色の液体がアクリル板の床に広がった。
「ふっーー。危なかった。おひるねこがいて良かったぞ。ありがとう」
リーエの軍服は特殊繊維でできていて、小銃程度なら弾丸が弾かれるようになっていた。
だが、TUが例え擬態していても、あまりにも素早過ぎるのだ。
今までは不意打ちのように斬っていたのだが、これからはそうも言っていられないのだ。
リーエの中で、おひるねこが命を守るかけがえのない猫となった。
騒ぎに気づいた武装した女性軍人たちが集まってきた。その集まりの中に、偶然ジェリーがいた。
「良かった! ジェリー! この猫を一時だが預かってくれ! それじゃあな、エデルも守ってやってくれよ。私は遺伝子工学研究所へ行く! 」
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