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もちろん、一樹さんは
「君の身体の事だから悠真くんが決めてくれて構わない。欲を言えば一緒に居たいけどね。たとえ、ヒートを共に過ごしたからといって悠真くんが番になりたくないというならば、首のチョーカーを外してくれなくて良い。君もまだ大学を卒業してない学生だからね。」
一息ついてから苦虫を噛み殺した様な顔をした一樹さんはまた喋り出す。
「ただ、ヒート中の悠真くんの近くにいると襲いたくなくても理性が本能に負けてしまう事は分かりきっている。だから…近づくのが必要最低限になってしまうのだけは了承して欲しい…。」
一樹さんは僕がまだヒートが来ておらず初めてなのを知っているからこそ気遣ったことを言ってくれた。
その気遣いが身体が辛い、今心に染みてとても嬉しいなぁって朦朧(もうろう)とした意識の中思うのだった。
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本日は2本投稿となっております。
前の話を読んでからこちらをお読み下さい。
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