焼肉店①

1/1
23人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ

焼肉店①

村山のシノギの1つである飲食店経営。 村山プロデュースによってまた1つ、焼肉店の新規オープンの準備が進められている。 今日は店内の内装や配置を、サブと共にチェックしていた。 「よし、俺の言ったとおりに出来ているな」 満足げな表情を浮かべる村山。 「儲かる事間違い無しゲスよ」 「当たり前だ、俺がやるからには失敗など有りえん」 「しかし、店員は多重債務者ばかりで見栄えが悪くならないゲスか?」 「サブ、債務者リスト見てなかったのか?店内の接客は女だけだ、男は清掃や簡単な調理補助に回す」 パラパラとリストを見直すサブ。 「ほ、ほんとゲスね」 「多重債務者は統計的には男の30代以上が多いが、実は若い女も多い。借金は返せない、だけど体は売りたくない、ワガママな女が増えた時代に人数揃えるのは簡単だったぜ」 「時給が500円ってのがアニキらしいゲスっぷりゲスね」 「刑務所よりマシだろ、それにちゃんと元金も減らしてやる」 「しかし、これでは逃げ出してしまうゲスよ」 「『逃げたら男はゲイ風俗、女は何でもアリの裏風俗に売り飛ばす』って脅してある」 「きっひっひっひ、そんな怖い事小心者のアニキは出来ないゲスに~」 「うるさい!子分のくせに兄貴分に対して口が過ぎるぞ!!」 「し、失礼しましたゲス。ところでアニキィ」 「なんだ?」 「人件費を浮かして儲けるのは分かりゲス、しかしこれだけで焼肉店として上手く行くゲスか?」 「行く訳ないだろ、商売舐めんな」 「ゲスよね~」 「チェック続けるぞ」 「ゲス!!」
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!