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焼肉店①
村山のシノギの1つである飲食店経営。
村山プロデュースによってまた1つ、焼肉店の新規オープンの準備が進められている。
今日は店内の内装や配置を、サブと共にチェックしていた。
「よし、俺の言ったとおりに出来ているな」
満足げな表情を浮かべる村山。
「儲かる事間違い無しゲスよ」
「当たり前だ、俺がやるからには失敗など有りえん」
「しかし、店員は多重債務者ばかりで見栄えが悪くならないゲスか?」
「サブ、債務者リスト見てなかったのか?店内の接客は女だけだ、男は清掃や簡単な調理補助に回す」
パラパラとリストを見直すサブ。
「ほ、ほんとゲスね」
「多重債務者は統計的には男の30代以上が多いが、実は若い女も多い。借金は返せない、だけど体は売りたくない、ワガママな女が増えた時代に人数揃えるのは簡単だったぜ」
「時給が500円ってのがアニキらしいゲスっぷりゲスね」
「刑務所よりマシだろ、それにちゃんと元金も減らしてやる」
「しかし、これでは逃げ出してしまうゲスよ」
「『逃げたら男はゲイ風俗、女は何でもアリの裏風俗に売り飛ばす』って脅してある」
「きっひっひっひ、そんな怖い事小心者のアニキは出来ないゲスに~」
「うるさい!子分のくせに兄貴分に対して口が過ぎるぞ!!」
「し、失礼しましたゲス。ところでアニキィ」
「なんだ?」
「人件費を浮かして儲けるのは分かりゲス、しかしこれだけで焼肉店として上手く行くゲスか?」
「行く訳ないだろ、商売舐めんな」
「ゲスよね~」
「チェック続けるぞ」
「ゲス!!」
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