初リハビリ、初シャワー

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初リハビリ、初シャワー

 ここからは、日記を抜粋して箇条書き→そして説明少々、という形を取らせてもらうこともあります。  その場合は、淡々とした描写の連続になるかな。お許しを。  では日記から。  [5月16日]  朝から何故か憂鬱(←ちゃんと漢字で書いていた!)  早く退院したい  室内を歩いてみる、右膝に力入らず  今日は午前に理学療法のリハビリ 9:30〜11:00  歩行器で150m〜200m歩く  作業療法は結構大変かも?  初シャワー  夜微熱37.3°あり  右脚の付け根が熱っぽく、氷枕で冷やす  手術後初めてのシャワーを浴びることになりました。シャワーのお許しが出たのは、めちゃ嬉しい。  看護師さんが「介助しましょうか?」と言って下さったのですが、恥ずかしいのもあり、「一人で大丈夫です!」と返事してシャワーチャレンジ。  シャワールームは、個室と広い浴室があり、着替えるスペースの関係上、定員四名。  個室はスポーツクラブにあるような感じのもので、広い浴室はビジネスホテルの大浴場(といっても、定員三名の小さなもの)仕様です。  私が、シャワールームを利用した時は誰もいなかったので、悠々かつ、のんびりシャワーできるはずでした。が、好事魔多し(こうじまおおし)。この言葉の使い方、合ってるのかな? 使ったことない慣用句なので、わかんない。なんか微妙に違う気もするけど、まあいいか。  私は個室を利用したのですが、裸になってから気づいた。シャンプーとボディーソープがない!  入院のしおりに、『シャンプーとボディーソープは備え付けがあります』とあったので、私は自分で用意していませんでした。  広い浴室を覗くと、洗い場にあります。これは取りに行かざるを得ない。  手すりや壁につかまりながら、浴室内を必死で移動。浴室の床は濡れていて、少しヌルついています。怖かったー! 転んだら終わりなんですよ。  まだ一人で立ち上がるのは無理だから、全裸のまま、浴室にある緊急ボタンを押して助けてもらわないといけなくなる。  そして、何より怖いのは再脱臼(さいだっきゅう)。変な転び方したら、再脱臼の恐れあり。  再脱臼なんてした日には、あーた! 大変なことになります。悲鳴をあげて失神してしまうくらい痛いらしい。そして、軽い麻酔をかけて整復しないといけない。  この日は無事、滑って転んでなんてことはなく、初シャワーは無事終了しました。  ちなみに、術後三ヶ月くらいは再脱臼の恐怖に怯えて過ごしていました。若干誇張して言ってますけど、術後しばらくは、再脱臼の危険は大いにあるのです。  そして、その恐怖心が、退院後の私のリハビリを妨げる要因のひとつでもありました。  続く……。
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