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第一幕
1
ひどくいい天気だった。
頭上には薄い雲がかかった蒼天の空が広がり、若葉が芽吹く樹々の間を爽やかな風が抜けていく。
身体を動かすにはもってこいの日と言えるだろう。
風に乗って流れてくる歓声は、この公園に隣接しているフットサルコートから聞こえてくるものだ。
今日は市民団体主催のフットサル大会が行われている。三十余りのチームがエントリーしていて四面あるフットサルコートでは朝から熱戦が繰り広げられている。
サッカー部経験者で固めた本気全開のチームや企業のフットサル部も参加しているが、ほとんどは趣味でフットサルを楽しんでいる同好のチームだ。女性だけのチームや腹の出たおじさんたちのチームも参加している。
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