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「あぁ・・・雪二郎か、気持ちいい・・・」
「あ、あ、圭子お前、締まりやがる!お前、最高だぁ・・・」
「あぁ、あっ!いい!もっと、突いてぇーー。」
母の喘ぎ声が海斗と同じ年頃の女の子のように聞こえた。彼から表情が消えた。妙に冷静になっていく。
ふたりに気付かれないように、音を立てず自室から金属バットを持ってきた。
そして、何か決まりきった作業を遂行するかのように、母と雪二郎の頭部をバットで思い切り殴った。
ふたり呻き声は聞こえたが、グチャグチャとふたりの脳髄を掻き回す音だけが、母の寝室に吸い込まれて5分もすると、部屋から何の音もしなくなった。
バットがいつもより軽く感じ、海斗は少し、嬉しかった。
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