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7
窓から入る光が眩しくて目を醒ますと、隣で安心しきったような顔で眠るお前。
「.....子供みたいだな」
昨日の夜、
「貴方は僕のものだよね?」
そう言って、いつもより素直に甘えたお前。
何がそんなに、お前を不安にさせたんだろう。
安心させたくて、口づけて、抱いて、啼かせた。
白くて透き通るその肌に、紅い証をつける俺に切なそうに微笑んだお前。
静かに眠るその顔を見ていると、俺の方こそ聞きたくなる。
「お前は俺のものだよな?」
お前が誰かに触れるたび、お前が誰かに触れられるたび、俺の心に芽生える黒い独占欲。
柔らかい髪をそっと指に絡める。
「このまま、お前をこの部屋に閉じ込めておきたい」
危うい感情を、もて余しながら呟いた。
「僕も、貴方を閉じ込めておきたい」
囁かれた言葉に驚き、顔をみると妖艶な笑みを浮かべ俺を見つめる。
お前の願いなら、いつでも俺は囚われの身になるだろう。
二人このまま永遠にこの部屋で。
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