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お互いの独占欲で、朝まで愛し合った次の日。 気だるい身体の僕が目にしたのは、すっかり支度の終わったあなた。 今日は休みなのに…… 一日、二人でベットで過ごす約束は? 「……おはよ…起きてシャワーを浴びておいで」 額に唇が触れると同時に、身体が起こされた。 「…………身体が痛い」 「………」 少し困った顔をしたあなたが、今度は唇に軽くキスをする。 「……今日はベットに居たい」 「……ごめん……でも一緒に行きたい所があるんだ」 「……どこ?」 僕の質問を笑顔ではぐらかし、部屋の扉を開ける。 「今日は、みんな仕事らしい。寮には誰も居ないみたいだ。お前の部屋で待ってるから、行っておいで」 頬を膨らませて、抵抗した僕をさっさと追い出したあなた。 誰も居ないなら、余計に二人でゆっくり過ごしたいのに……… しぶしぶシャワールームに入ると、鏡に写った自分の姿に驚く。こんなに愛されたの? 「…あぁ。まだ余韻に浸っていたかった」 鎖骨の下についた赤い印に指で触れ、僕は頭からシャワーを浴びた。 髪を乾かされ、着る服まで用意をされ、連れ出された僕。車に乗せられ連れて来られた場所は、真新しいマンション。 「……誰の家?」 相変わらず質問に答えず、僕の手を握ってどんどん進んで行くあなた。 ある部屋の前まで来ると、おもむろにポケットから鍵を出した。 「えっ?」 扉を開くと、背中を押され中に入れる。 中は、日当たりの良いワンルーム。 広い部屋には壁らしい壁はあまりなくて、数本の柱が立っているだけ。 部屋の奥、大きな窓の側にはダブルサイズのベット。 それ以外の家具は何もない。 ここはいったい……… 「……どうだ……いい部屋だろう」 呆然と立ち止まってしまった僕を、後ろから抱き締め耳元であなたが呟く。 「……いい部屋だけど……ここって……」 「……俺達の家……にしないか?」 「……えっ?………俺達って…」 「……そう。俺とお前。寮を出て、二人で暮らさないか?」 「………」 突然のことに、言葉も出ない……… 「……もう、朝でも夜でも…周りを気にすることなくお前と愛し合いたい。本当は、ここから出したくないぐらいだ……」 抱き締められる力が強くなる。 「……毎朝、あなたの顔見て起きられるってこと?」 僕の一言に、パッと顔を上げたあなたが僕を抱き上げた。 バランスを崩して、慌てて首に腕を回すと、歩きだしたあなたが、ベットに僕を優しく降ろす。 「……ち……ちょっと待って……まさか……」 「……うん……もう契約したんだ。今から俺達の家だ」 あなたの幸せそうな顔を見たら、もう何も言うことはなかった。 腕に力を入れあなたを引き寄せる。 望み通り、二人でベットで過ごす一日が始まる…… ………僕達の新しい家で
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