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「あーあ、またお祈りメールかよ…」
本命企業から、三次選考の不採用通知のメールがきた。それを、慣れた手付きでゴミ箱フォルダに突っ込む。
そして、携帯電話から目を離すと、思わずため息が漏れた。
俺は、就職活動中のフリーター。
子供の頃は、それなりに運動も勉強も出来た。
クラスでは割とおちゃらけたキャラでいたから、友達にも恵まれた。
田舎だったから、結構人と人との距離が近くて、それが比較的いい方面に働いた場所だった。
自分で言うのも何だが、そのころはまだ、狭い世界だったから些細なことで神童のように扱われた。
普通に進学して、就職して、結婚して、生きていくんだと思っていた。
具体的な夢はまだないけれど、今まで通り、なるようになるだろう。
頑張って東京で生きていくんだ。
そんな淡い期待を胸に、地元の村を出たのが大学生の時だった。
「細川さん、なんでこんなことも出来ないの?」
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