5 そして、口を開いた。
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朱莉は今朝も、電話を寄越した。 話し合う時に近くにいます、と。 それは心強いと一瞬は思ったが、流石に断った。 これは樹里の、一人で立ち向かうべき問題だ。 終えたら必ず連絡を入れると約束し、しぶしぶ朱莉は納得してくれた。 通話を終える時にくれた、相手の目をよく見て、という有り難い助言。 疚しければそこに必ず表れるから、と。 疚しければ、だけれど。
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