どんな僕にも、明日は来る

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僕は、子供の頃から、その言葉を聞き続けて来た。 その度に、心が切れるような痛みを感じた。 高校生になっても、その痛みは、変わらなかった。 お父さんも、初めは、精神病院の通院に付き添っていたけれど、お母さんの、自分勝手な振る舞いに、疲れ切ってしまい、家を空けることが多くなっていった。 僕は、お母さんと二人っきりになった。 お母さんは、相変わらず、些細なことに傷つき、すぐに 「死にたい」 と、口にした。
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