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「アサヒちゃんは呼ばないことにしたよ。ごめんね、気を使わせて」
「え、なんで呼ばなかったの?」
「だって嫌そうに見えたから」
私のその言葉に西野くんは眼を見開いて驚いたような顔をしてこう聞いてきた。
「俺そんなに顔にでてた?」
「西野くん結構顔にでやすいよ?わかりやすいとも思う」
すると西野くんは恥ずかしそうな、でもどこか嬉しそうな何とも言えない顔をしてあたふたしている。どうかしたのかな、西野くんがわかりやすいなんて前からなのに。
「どうかした?」
「な、なんでもない!それよりほら早めに注文して食べたら勉強再開しよう」
なんだかあわてながらタッチパネルを触る西野くん。なんか変なの。まあでも確かにテストまであともう2週間だから気を引き締めないと。
その日は結局19時半まで勉強した後、駅まで西野くんが送ってくれた。そして別れる間際に「もしよかったらまた一緒に勉強しないか」と言われた。西野くんのほうから誘ってくれるなんて!少しは心を開いてくれたのかな?なんて考えながら「もちろん」と答え、お互いの連絡先を交換した後電車に乗って家まで帰った。
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