第二章 江口日向子
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第二章 江口日向子
眼下に広がる畑は、背の高い向日葵で覆い尽くされている。 太陽へ向かって真っ直ぐに伸びる向日葵。その凛とした姿が太陽を見上げる剛志と重なった。 「すごい…… すごいよ、剛志」 (だろ、これだけ育てるの大変だったんだぜ……) 「これ剛志が全部、一人でやったの」 (もちろんだよ、約束したからな) 「覚えてくれてたんだね、108本の向日葵」 (この俺が忘れる訳ないだろ……)
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