夜風
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「おれたち、別れよう。 もう、愛せない」 ひとつの恋が終わりを迎える。 夏の夜風の吹く公園で。 食べ終わったアイスの棒を持って。 目を閉じて。 笑って。 最後のキスをした。 さようなら。 涙がこぼれないように。 しばらくずっと。 目を閉じていた。 虫たちの声。 国道の車の音。 ひときわ強く吹いた風に背を押されて。 目を開ける。 もういなくなっていた。 「さようなら」 もう。 涙は出ない。
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