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俺には物凄く長く感じられたが
そのセリフを言って数秒後
お金持ちの御曹子が通ってるだけあってバカデカい校庭中を歓声…もはや悲鳴が支配した
呆気にとられ数秒固まっていると
「北条」
と聞き慣れた声で言われ振り返っ___
えろうとした瞬間腕を掴まれ抱き締められた
頭に疑問符が浮かんでいると横から黄色い悲鳴では無い声が聞こえてきた
次の走者が始まったらしい
抱き締められているから動けない為目線だけ動かし確認する
転入生が出てきていた
幼稚園児が着る制服を着て自慢げにしている
それを転入生の取り巻きたちは可愛いだのと褒めている
食堂にいた生徒会役員たちはただ転入生を見ているだけ
ずっと見ていたのがいけなかったのか転入生と目が合った
いや、目が合ったのは俺を抱き締めている皇の方だ
皇と目が合うと今まで侍らかせていた取り巻きたちを押しどけ笑顔でこっちに走ってくる
「響也ー!!!!」
やっと気づいたのか俺を睨み付けてくる
「なんで!!彩陽が響也に抱きついてんだよ!!!邪魔するなよ!!!彩陽!!!」
いや、俺が抱きついているじゃなくて皇が俺に抱きつているんだ
「俺の方が可愛いのに!!!」
と転入生が言った瞬間生徒達が転入生を何言ってんだこいつという目で見るが転入生は気づいていない
突然自分頭に手を置き明らかなカツラを外し、瓶底メガネも外した
生徒達の反応は___
「微妙」
誰かが呟いた
確かに学園から出ればチヤホヤされそうだが
ここでは転入生のレベルの顔はゴロゴロいる
なので生徒達からの反応は___
「は!?あんなんで北条様を罵倒していたの!!??」
「あんのクソまりも!!許さない!!!」
「毬藻いや、宇宙人 殺殺殺殺殺殺___」
学園では普通だ
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