皇 響也

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(視点戻りマース) 演技しているからって心配ぐらいするぞ むっとした表情が出たのか 皇が慌てて弁明してきた 「い、いや お前は何にも無関心だから…」 「俺だって心配ぐらいする」 その後は取り留めのない会話をしながら仕事を進めた あまり喋るのは得意じゃないが皇と喋るのは心地よかった 「書類 ありがとな」 「お前はお礼を言うのか」 目をパチクリさせながら驚いた表情が出る 「俺だってお礼ぐらいする」 「いや、噂では俺様何様皇様と聞いていたからな」 「俺だって噂では鬼で無関心無表情風紀委員長と聞いていたが」 目を合わせて固まり何故か可笑しくなり二人して笑った 「クッ……アハハハハ!」 「フハッ……アハハハハ!」 暫くお互い笑いあった 「北条は一度も笑ったことが無いと噂で聞いていたが、あれは嘘か」 「いや、あってるぞ」 「ん? 今笑っていたじゃないか」 「学園に来て笑ったのは始めてだ」 「何故だ ? 別に笑うのが無理なわけじゃないだろう」 「姉さんの指示だ ……あの人には逆らっちゃいけない」 「そ、そうか」 皇は察したのか苦笑いを零した 事情をなんかいっかのノリで話したがいいかもしれない 皇の前では笑えるのだからな 「仕事は一旦終わっただろう 休んでくれ」 「いや…ぅん…わかった」 「ソファで寝るなよ 仮眠室に行け」 俺の言葉を聞いているのかいないのかフラフラとした足取りで仮眠室に向かっていく 危なかっしかったので仮眠室まで肩を貸して連れていった 「給湯室借りるぞ」 「んぅ〜ん」 返事を貰ったと解釈し、給湯室に向かいご飯を作った まぁ、お粥だかな
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