皇 響也

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(視点戻りマース) 皇はすぐに寝た 余程疲れていたのだろう 残りの仕事は俺じゃ出来ないが提出くらいできるから行こうか 職員室に書類を持って向かっていると 「あ!! 彩陽!」 転入生が大声で話掛けてきた その転入生に続いて会長以外の生徒会役員がゾロゾロと追いかけてくる 「風紀委員長じゃないですか 怜央 邪魔になりますのであちらに行きますよ 」 邪魔になると言いながら俺を睨んでいるがな 「俺は邪魔なんてしないぞ!! それに彩陽も俺と一緒にいたいんだぞ!」 「すみません そうでした ということで風紀委員長一緒に怜央の遊び相手になりなさい」 俺は転入生と副会長の会話に呆れながら 「俺は仕事があるから無理だ それにお前たちは仕事をしていないだろう」 そう返すと生徒会役員共が顔を顰めたがすぐに転入生が 「学生なんだから仕事なんてしなくていいんだぞ!それに仕事は雫たちはしてるぞ!してないのは響也だぞ!!」 役員共は転入生に庇って貰えたからかそうだと言わんばかりの顔をした ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 転入生 森魔(もりま) 怜央(れお) (逆から読むと 副会長 黒井 雫 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー その言葉を聞いた途端激しい怒りが湧いてきたがなんとか平静を保ち 「退け」 と言い後ろからキャンキャン喚く転入生と役員共を無視して再び職員室に向かった コンコン 「生徒会の書類を届けに来ました」 「あ?何でお前が」 「生徒会は会長以外機能していないからだ」 「そ…うか… 俺たち教師は生徒会役員たちを説得するだけの力は無い だから、会長の面倒だけでも見てくれないか …… 頼む」 「頼まれなくても面倒は見る」 教師(ホストのような格好)は驚いた顔をして小さく笑った 「おう よろしく頼むな」 「あぁ 失礼した」 演技のボロが最近いっぱい出ている気がする そう思いながら風紀室に帰った
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