窓の内と外、あるいは私と彼の話。

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 しばらくは淋しいと思うこともあったけれど私の前からいなくなっただけだと思えば悲しくはない。  ある日、突然に来なくなって、事故に遭ったのか、死んでしまったのかと心配するよりはずっといい。  そう思えるようになって気が付いた。  多分……彼はきっと、私を気遣って姿を見せなくなったのだ。
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