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わたし:国立博物館で紹介したい宝物はまだまだあるんだけど、その前に偶然訪れた南千住の回向院について触れよう。
なぎさ:そうなるよねー。でも、カバー写真の龍Q館はいつになったら登場するんだろ。
わたし:なんか気になる墓苑だと思ってたら壁に「解体新書=ターヘル・アナトミア」の記念板があった。
で、ここが小塚原の刑場ってことで……
なぎさ:はっきり言えば? 引き付けられたんでしょ? だから筆が進まなかった。
わたし:そうだね。その後にあんな事件もあったし。
なぎさ:意気地なしだなぁ。じゃあ、あたしが解説してあげる。
安政の大獄で処刑された吉田松陰のお墓だね。えーっと、「銀魂」の先生のモデルって言えばいいかな。実際に日本史に登場する高杉晋作や桂小五郎が門弟なんだよね。
この写真は松陰のお墓から弟子たちのお墓を写したもの。29歳で亡くなった先生の傍に寄り添ってる感じ。
遠き日の癖を真似たり土用波
松陰のお墓の右横の橋本景岳こと左内のお墓。やはり安政の大獄で刑死した。25歳で亡くなったのに幕末物のドラマではよく登場するよね。なんだろ……
わたし:知識人兼革命家かな。処刑されると聞かされて泣きじゃくったという逸話が悲痛だね。……2人とも改葬されて、故郷などにお墓があるからか、ここはひっそりしてた。
来年は故郷にて聞かん蝉時雨
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