フォト俳句：小暑 7/7-7/22

1.温風至 (おんぷういたる)

7/11
なぎさ：さすがは国立博物館って感じの威容だね。

でもさ、言っていい？

わたし：いいよ。
なぎさ：ルーブル美術館とか大英博物館とかと比べるとちっちゃいね。歩き疲れなくていいけど。
わたし：本館だけで、また今度にしようって言ってたくせに。

最初に四天王がお出迎え！　いいなって思ったのは撮影禁止の展示物が少なかったことだよね。お寺はだいたいダメだから、博物館ならって思ったんだ。
なぎさ：なぜ撮影禁止なのかをネットで見たんだけど、要は「信仰の対象だから」ってことみたい。でも、これって偶像崇拝じゃないの？

わたし：物騒なことを言うなって。
なぎさ：あたしが言いたいのは偶像崇拝なのか、偶像崇拝で何が悪いのかって議論がまるでないのよね。他の参拝客の迷惑になるかもしれない、マナー違反が横行するといった、いかにもこの国らしい議論なのよ。

わたし：カメラが写り込んでる。ガラスぎりぎりにレンズを近づけてるのがわかるな。

　心太かき混ぜながら話聞く

なぎさ：ところてんですか、そうですか。

　自作ゼリーコンビニものよりやわらかく

わたし：何がやわらかいんだか。燃えとるやないか。

木彫りの仏像っていいねー。で、落ち着いたところで、この美術館の展示物で撮影禁止になってる理由わかった？
なぎさ：お釈迦様みたいな信仰の対象になってきたものや、美術的価値が高いものかな。

わたし：まあ、そんな気がするけど、言っちゃダメだよね。

　鯉洗膾禁句口にす生臭い