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なぎさ:話題変えよっと。……ウィーンだとほとんど絵画ばっかりの美術史美術館と恐竜の骨から始まる自然史博物館があるけど、ここは博物館って言いながら人が造った作品ばかり。
刀剣や鎧もあって、ウィーンだと軍事史博物館がある。そこは槍や甲冑がずらっと並んでるけど、戦車とか大砲もあって、美術鑑賞の対象じゃないものの方が多いんだよね。
わたし:陶磁器は領主の城館の方が多かったような。壁に家具みたいに備え付けてる大きなのもあったし。
なぎさ:うん。大きさでびっくりさせよう、圧倒しようって作品はここにはほとんどないよね。ルーベンスの作品なんて、あたしらの部屋の何倍あるんだろって感じなのに。
大騒ぎ入道雲の底暗く
わたし:茶器や茶入れや、耳かきをちょっと大きくしたくらいの茶杓が戦国大名を夢中にさせ、現在でも巨大な絵画と同じ値段がついたりするかも。同じ価値があるとは言わないけどね。
なぎさ:最後になるけど、浮世絵っていいよねー。ほのかなオーラを放ってる。
わたし:ずらっと名作が並んでるのに誰も見てなかったから、ゆっくり見れた。
わたし:浮世絵はポップスなんだよ。いっときの人気でしょ、芸術とは無縁だよねってみんな思ってた。
共感覚トマトと茄子の和音かな
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