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猫缶詰販売機
うちには猫がいる。
夕暮れに道を歩いていると、自動販売機があった。
(おかしいなあ…?こんな所にあったっけ)
自動販売機の上には、猫缶詰販売機と、かいてある。
(おっ。ちょうど家に猫もいるし、買って帰るか。)
横に8列並んでいて、一番上は、茶黒シマと表示してあって、2列目は、三毛猫、3列目は、白黒ブチ、4列目は、白、5列目は、黒、6列目は、キジトラ、7列目は、茶トラ、8列目は、トラ。と、かいてある。それにしても、大きい自動販売機。種類によって、好みが違うのかな?うちのは三毛だから100円をいれて、「三毛」の、ボタンを押してみた。すると、カランカランと缶詰が出てきた。
「へ〜」
ほんのちょっと大きめのやつだ。
家について、思い出し、缶詰の蓋を開けるやつをキッチンから取ってきた。
キコキコ…キコキコ…
(開いた…)
ペリッ
蓋をめくると…
「えっ!?何これ?」
中には、白じに茶色と黒のぶちのついたフワフワな、モコモコかすかに動く毛玉のようなものが入っていた。
「何ぃ?これ〜…?何だか気味が悪いな…」
すると、それがくるんと回って、裏返った。
「えっ!!」
それは、赤ちゃんの猫だった。
(どうしよう…)
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