5人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
ダンジョンの謎
メイドのメドドと勇者ロトトがスライム女王に湖で発見されたダンジョンについて報告している。かくかくしかじかと状況を説明した後、魔神の話となった。
「魔神?」
「はい、ロトトがナンパしたんです」
「メドド、その言い方はないだろう」
「勝手について来るっていうのだから、俺にはどうしようもない」
「まあ、この国に魔神が住んでも私は別に良いと思う。ロトトが修羅場にならなければね? メドドもそう思うでしょ」
「なぜ修羅場なんだ?」
「さあね? でも、大魔王さまなら魔神のことを知っているかも?」
「ロトトさまはモテますからね」
どうでも良い話が続いた後、ようやく核心の話題となった。
「それで、魔神はなぜダンジョンにいたの?」
「実は…」
「何? 勿体ぶっちゃって」
「どうやら、あのダンジョンは異世界に通じる泉があるらしいのです」
「異世界!?」
スライム女王の瞳はキラリーンと輝く。
「魔神が座っていた巨大な椅子の下に更に通路があり、その先に神秘の泉が存在するようです」
「まるでファンタジーの世界。それで実際に異世界に行った者はいるの?」
「戻ってきた者がいないようで、それは定かではありません」
「ふ~ん。魔神が泉を封印していたってことかな?」
最初のコメントを投稿しよう!