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ゴススが会話に入って来る。
「我はロトトと運命の出会いを果たした。これを機にこの国で一緒に暮らそうと思う」
「ロトトと一緒に? まあ、それは良いけど…。人のモノの略奪は駄目だからね」
「我も成長したわ。昔みたいに気に食わない奴がいるからと言って、その国を滅ぼしたりはしない」
「大人になったのね」
「要は人間の生活に馴染めば良いんでしょ。我にだって蓄えはあるし。略奪なんてしないわ。大丈夫、大丈夫」
「だけど、あの時は酷かった。世界の1/3が消滅したのだから」
「何言ってるの。その1/3の内訳にはリポポの分も入っているわ」
「そうだったっけ。それで、ゴススはどんな仕事をする気? 生活費を稼がないと」
「ファストファッションのブランドを立ち上げてみるわ。服の企画、製造、販売。この国の人たちのライフスタイルに革新をもたらすの。この国で始めて、やがては世界進出。目指せ世界制覇!」
邪神のアトリエに続き、魔神の服屋が誕生したのであった。なんとまあ、たくましい…。そして、この国の軍事力はますます強化されていく。
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