それでも君と花火が見たかった

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『ごめん、、、じゃあ登ろうか』っと言って俺は彼女の手を取り高台の階段を登り始めた。さいわい階段にはオシャレな電球の灯りが連なるようにつけられていたので登りきるまでは、俺に余裕があった。 手を繋いだまま真っ暗な高台に立ち見晴らしのいいとこまで行くと、不運なことに彼女と繋いでいる方の手が震えていた。と思ったがおかしい。そこで俺は気づいた。震えているのは俺の手ではなかった。彼女の手だったのだ。
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