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桃side
ス「ここはシゲと誰にしようかな」
桃「あ、じゃあ俺が行きますよ」
ス「ここの風船は何色にしようかな」
桃「赤とピンクのハートの風船にしましょう!持っ
てきました!どうぞ!」
そして
いよいよパロディのMV撮影
シゲが登る脚立を俺が支える
俺の手にシゲの命がかかっとるんや
重大な役目や…
他の誰かに譲るなんて絶対に嫌や
流星のカメラにドアップで映ってしまったことが恥ずかしかったのか
急ぎ足でこっちに来るシゲが可愛すぎる
ニヤニヤとしそうになるが顔をキュッと引き締めて
平静を装う
桃「大丈夫か?ゆっくりな」
赤「うん」
桃「来たっ」
俺とシゲは濱ちゃんの操作するドローンの動きに合わせてパフォーマンスをする
顔は穏やかに…しかしカメラに映らない右手は、キシキシと軋む脚立を、指の先が真っ白になるほど力を込めて支えていた
このまま脚立に埋まるのではないかと考えているとドローンが少し離れて
シゲも脚立を降りる
シゲが降りきったことを確認して俺も後を追う
コレで俺の役目は終わった…
ぴょんっと跳ねる後姿を見つめる
守るって決めたんや
その無邪気で可愛い君をずっと…
…おまけ…
♪人生にパロディって思えたら〜♪
桃(脚立を握りしめ過ぎた……あっ…指が……)
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