29人が本棚に入れています
本棚に追加
赤Side
照史に見られた後、トイレで顔を洗い
重たい足取りで楽屋に戻ったが
皆は変わらない様子で過ごしていた
照史をチラッと見ると向こうも俺を見ていて
俺が顔を反らしても何も言ってこなかった…
撮影が終わって俺はタクシーに乗った
一日掛かりの撮影だった為、外はもう真っ暗だ
あいつらが来いと言った場所は何かの工場の跡地のようだった
一箇所だけ明かりの付いているドアがあり
俺はそのドアを開けた
?「よお。来てくれて良かったよ。お前が来るか皆
で賭けてたんだ」
赤「この前の動画、消してくれるって話や」
?「それは今日のお前次第。俺達を満足させる事が
出来たら考えてやるよ」
赤「話がちゃうやろ!」
俺は震える足を必死に抑えながら男達を睨んだ
一人はこの前の夜運転をしていた男らしく初めて見る顔だったが
残りの3人の顔は忘れたくても忘れられないあの夜のままだった
最初のコメントを投稿しよう!