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桃Side
ー3時間前ー 楽屋
赤「おつかれっしたー」
シゲが楽屋を出たのを確認して照史が近付いてきた
俺の横にある椅子に座ると
少し悩む仕草をした後に
「最近、シゲと何かあった?」と、聞いてきた
俺は2週間前の出来事を話し
それ以来連絡を取っていないことを話した
「うーん…」と眉間に皺を寄せて考えながら
「実はな…」と、シゲが泣いていたという話を聞かされた
桃「そんなん……俺と離れて寂しいで泣いとんやっ
たら直接言ってきてくれたらええやん」
橙「シゲは素直やないからなぁ…望から連絡してあ
げてや」
桃「えぇ〜…大体何に怒ってるのかも分からんの
に…」
二人で仲直りについて作戦を考えているとマネージャーが入ってきて流星と打ち合わせを始めた
10分くらい話して「あっ」と、流星が声を出した
青「そういえば、お昼にシゲに事務所から連絡来て
ましたけど、あいつ電話掛け直してました?何
か嫌そうな顔してたけど、あいつ何かやらかし
たん?」
マ「え?何も連絡してないと思いますよ。それに、
なんで事務所からってわかったんですか?重岡
くん、事務所のことは《緊急》って登録して
たと思うんですけど…」
青「なんやそれ(笑)でも、《事務所》って出てて、
めっちゃ嫌そうな顔してたで?」
橙「それ、何時くらい?」
青「2時くらいかな…一回寝ようと思ってた時だか
ら」
橙「俺がトイレに行った時や。あいつ、電話しとっ
て泣いてたんかも」
桃「なら、電話の相手は誰やねん」
黄「調べてみますか」
!!どっから出てきたんや
その後は、淳太くんが色んな所に電話を掛けて
2週間前にシゲが男達に連れ去られるところや
非常階段のところで誰かに電話を掛けて泣いているところ、
工場の跡地でタクシーが停まりシゲが中に入っていくところを皆で確認した
淳太の怖さを感じつつ
シゲを助けるため、俺達は警察に連絡しタクシーに飛び乗った
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