泣き虫お空と猫の夢

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　ざあざあ、ばしゃん。ざあ、ばしゃん。ばしゃばしゃ、ざあざあ。

　大きな音が聞こえてきて、おやつを食べていた子猫は手を止めました。

「なんの音？」

　外を見ると、空から水が落ちてきていました。庭の池に水が落ちて、音を立てているのです。

「とうさん、とうさん、お空からお水が落ちているの。たくさん落ちているの」
「あれはね、雨というんだよ。お空がたくさん泣いたから、たくさん降っているんだよ」
「お空、悔しいことがあったのかしら？」

　ざあざあ、ばしゃん。ざあ、ばしゃん。ばしゃばしゃ、ざあざあ。