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「クククッ……良いねーそれ面白いから賛成だよー。それじゃあ早速、君のフィアンセを蘇らせるとするよ」
アガレストがそう口にした瞬間、永遠の眠りについていた青年が息を吹き返した。
「お、俺は……今まで、どうなってたんだ?」
「ああ……良かった。もう一生、会えなくなると思ったよー」
青年の腕の中で頭を撫でられながら、花嫁は嬉しさの詰まった美しい涙を、透き通った瞳から流す。
「あ、あのね……この人が、貴方を助けてくれたんだよ……って、あれっ? どこに行ったんだろう……さっきまで、ここに居たのに」
花嫁がアガレストの存在を、青年に伝えようと振り返ると、もうそこには彼の姿は無かった。
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