0人が本棚に入れています
本棚に追加
そうこうしているうちに渓谷を抜け、目の前に大きな古びた建物が見えた。
「ユウヒ、ここが国王ゼムトが住む"暗黒の砦"だよ。奴は29歳ととても若い王だ。正直、僕らのような少年少女の言うことを真に受けるような相手じゃない。慎重に交渉しよう」
「え、ええ」
「それじゃあ入るよ」
「本当に大丈夫かしら…?なんか怖くなってきた……」
いざ砦に着くと、まだ見ぬ"敵"がとても強そうな相手に思えてしまって、震えが止まらないユウヒ。
ペタは砦の門を開けた。ユウヒは覚悟を決め、中へと突入した。
最初のコメントを投稿しよう!