1章 拒否出来ない頼み

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1章 拒否出来ない頼み

「君ー突然だが今日から、日本の殿の振りをして欲しい!」 .........は?? 何を言っているんだろう、このおじさん...いや、紳士は? そもそも、高校の古びた校門の前に突如現れた男性に、急にそんなことを告げられても困るんですが?! 「あの...私はー華怜(かれん)は、こう見えても1人のか弱いですよ?むくつけき男子じゃなくて!」いや、それよりもまず、この紳士は誰!? 「それよりもあなたは誰だーって顔をしてるね? 俺は、あんたの親に金を貸した、▽▽ 銀行の者だ。」 私の親が、銀行にお金を貸した...?? ーえ...はい?? 「あの、私、そんなこと1文字も聞いてませんがー」 「だからだね、その借金の方に、君を"皇太子殿下の身代わり”にする事にしたんだ!」 だからだね、って、、はい?私の意向はまるきり無視ですか!? "皇太子殿下の身代わり"とか、借金の方とか...こちらは全く意味分かんないのに、、もう拒否できない感じ??...うちの両親、一体この銀行からいくら...幾らお金を借りたの!? 「ち、因みに、私の両親があなた方に借りた金額って...どのくらいですか?」 「...億」 「.........へ?」 「...4億ー皇族の方の、1年間のお金よりも...遥かに多いですね!」 ...と...とんでもない額のお金(4億)じゃん!! あぁもぅ...どーしてそんな大金借りて...返さずに死んじゃったのよ、お父さんお母さん! 「事の重大さがお分かり頂けたようで何よりです...ではー身代わりの役目、引き受けてくれますよね...?」 ...あぁあ...!!...これからの私ー雨薇 華怜(あまみ かれん)としての11の人生ー早くも...つ、詰んだ!! 次こそ...平和に、平凡に生きようと決めていたのにー!!
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