雨香
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開けっぱなしの窓から、大好きな香りが迷い込んできた。 瞼の裏は、赤くて蒼い。 そういえば、昨日は機嫌が悪かった。 黒い空を、白が複雑な道を選び駆けていた。 今日はご機嫌いかがだろうか。 イントロが終わりAメロへ。 大好きな香りはもうしない。 けれど響くメロディは、明るく楽しく、軽やかに跳ねた。
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