七日

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そうだ短冊でも下げようか 見上げた先は 洗濯物で埋まっていた 白、ベージュ、黒、モスグリーン 照明と除湿機の戦争 どうか乾きますように 弁当箱みたいなこの家じゃ ミイラになれずに腐敗する 白、ベース、黒、アイライン 甘ったるい錠剤色の 切った折り紙に願いを書かされ 捨てたわけじゃない もとから無かった 今 こんなに溢れてる 流れる地球にキルルくんが言う 「ネリリちゃんの隣の席になれますように」 どうか乾きますように 弁当箱みたいなこの家が 弾ける夜には間に合って どうか乾きますように 今 こんなに溢れてる 抱えきれない洗濯待ち
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