最前線的終止論

A

「今日の夜ご飯はA太の好きなカレーよー！」
「やったー！ありがとう！」
嬉しい。カレーだ。
そうだ、僕は辛くなんかない。苦しくなんかない。
だって、家に帰ったら、あったかい家族が待っているから。
この前、授業で習った。この世の中には
ご飯も食べれない子供や、虐待を受けてる子もいるって。
「いただきまーす！！」
うん。美味しい！

その後、風呂に入って苦手な勉強をして、寝るのが
僕の1日の後半だ。そんなことを考えながら部屋に着いた。
あっ、もうすぐテストか。また、悪い点数取ったらどうしよう、
最近、難しくなってきたし...
今日も美味しいご飯を用意してくれた分
勉強たくさんしなくちゃなあ。

「そらそろお風呂に入ってー！」
「はーい！」
そう言って机を片付けて、部屋を出た。