と な り

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気にはなったものの、この時「まぁいいか」の感情が打ち勝った。 ついさっき表を見ても、何もなかったんだ。鍵だって閉めたし…… 「寝るか」 明日も早い。 またスマホを手に取ってしまう前に、早くベッドに入って寝てしまおう。 すっかりとぬるくなったビールに再び口をつける気にはなれず、俺はリビングを通り抜けそのまま寝室へと直行した。 なんとなく、後ろ髪を引かれる思いで再度、玄関口へ視線を向けたが……。 さくらと別れてからというもの、全てのことに対して「どうでもいい」という思いが先走るようになってしまったのは、自分に対する甘えなのかもしれない。 部屋の電気を全て消し、俺はベッドへと潜り込んだ。
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