心で留めて 身体で流して

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

心で留めて 身体で流して

水無月は、雨の月 時折見せる 晴れ間に 心 華やいで 夏越しの祓 神事の中 声が木々に 轟くよう 揺れて 揺れて 揺れた 木々 太陽に こだまして ひとしきり 空から 雲が もくもく 顔をだした 声を 消した 雨音  激しく 勢いづいて このまま ずっと 降り続けるのかな 揺れた 木々 雨音と 一緒の ハーモニー 僅かに ずれた その瞬間 雨音が 消えて 太陽が また 顔を出した 明日から 文月 梅雨上がりも 近そうだ 夏の 日差しが  もうそこまで 来ているよ 雨音が 消え去っていくとき ぼくも 揺れて 空を 見上げて 時の移ろい 心で留めて 身体で流して 夏越しの祓 季節に 委ねて ぼくは 新たな ぼくになる         
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!