兄と殺人病

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兄と殺人病

彩「ちょっとお兄ちゃん!   さすがに今日は運動がてらに散歩でも行こうよ!   運動不足の引きこもりのまんまじゃ彼女できないよ!」  私は彩。引きこもりのクソ兄と優しい両親がいるごく普通の家族である。 あ、間違えた。このクソ兄は普通じゃねえわ。 今はクソ兄、健二を家の外で運動させるため部屋から無理やり出そうとしている。 扉は鍵がかかっている為入れない。 健二「うるせぇ!    お前は美人で勉強もできて運動神経も抜群だから    男たちにでもみついでもらってんだろ!     それに今はお前と会っちゃいけねえんだよ!    」  彩「 変な理由つけて逃げられると思わないでよ!」  少しムカつき下を向くと兄がプレイしているときめきラブストーリーというゲームが落ちているのを見つけた。 うふふ... これを餌に外に出せば... 彩「あ!こんなところにときめきラブストーリーが落ちてる!」 扉越しでも聞こえるよう叫ぶ。 健二「おい!俺のエロ娯楽を返せ!」 キッモ。 このゲームえっちなやつなんだ。 どこで覚えてきたんだこいつは。 兄の扉が勢いよく開く。 彩「はい捕まえた!   ほらさっさと外行くよ!」 健二「やめろ!俺から離れろ!危険だ!」 彩「な、何言ってんのよ」 いきなり真剣な顔になり少し焦る。 健二「だめなんだ...俺は..俺はぁ!    家族なんかを.... 」 彩「だから何言って…」 健二「殺したくないのに!」 彩「いやぁ!」
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