兄と殺人病

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どれくらい時間が過ぎただろうか。 目の前には壁にめり込んだショタと、私を見てうなっている兄がいた。 「早く...逃げろ...  もう俺には止められない。」 ショタが今にも力尽きそうな声で言った。 あ...。 やばい! 彩「まって!   部屋に勉強道具忘れた!」  「は?」 彩「ちょっとまってて!」 確か筆箱と教科書と宿題は引き出しの中にあったはず! 家とかは爆発してオーケーだけど勉強道具は勘弁して! 「だめだ!そっちには殺人病が....」 彩「オラァ!」 「は?.....え?」 良かった!ショタが弱らせてくれたおかげで私でも倒せる!                 ・                 ・                  ・                 ・   ショタ目線...        ・ 何なんだこの女子高生! 俺でも負けて手出しできなかったあのAクラスの殺人病患者を殴り飛ばしただと⁉ 彩「ごめんねクソ兄!   まあ殺人病は回復も早いし大丈夫だよね!」 バキバキッ 嫌な音が部屋中に鳴り響く。 もしやこいつサイコパス? 女子高生の兄は当然だが動けなくなっていた。 彩「勉強道具取りに行かないと!   あれ?逃げるために取りに行ってるけど   もう動けないんだし取りに行かなくていいんじゃ?」 今気づくかよそれ。 ていうかなんだよクソ兄って。 こいつもしやAクラス殺人病患者より強い⁉
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