オレンジの海月

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翌日。 この日は朝から焦げるような暑さだったのを覚えている。 昨日の夜お兄ちゃんと喧嘩した私は、朝になってもお兄ちゃんと口を利かなかった。 私にとってはいつもの喧嘩と違うのに。 お兄ちゃんだって、いつもなら喧嘩した後にその日のうちに謝ってくれるのに。 今回に関しては、お兄ちゃんの方からも声をかけてすら来ない。 やっぱり私は、本当にお兄ちゃんにどうでもいいと思われちゃったのかな… お兄ちゃんには水泳があって彼女がいる。 来年にはもう高校生なんだから、子供の私にいつまでも構ってる暇は無い。 頭では分かっていたけど、納得できるまでにはもう少し時間がかかりそうだった。 午前中は特に何をするでもなくゆっくりと過ごし、お昼はみんなでそうめんを食べた。 おばあちゃん家のそうめんは少し味が濃くて、暑すぎて塩気が奪われるような体を元気にしてくれる感じがした。 お昼ご飯のときも私は決してお兄ちゃんと口を利かなかった。 お兄ちゃんは何度か私に話しかけたそうにしてたけど、私は知らないふりをした。
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