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プロローグ
ザーと水の流れる音が聞こえてくる。
地下の開けた空間に神秘的な雰囲気の泉があった。泉には小さな島が浮かび、その島には人が通れるくらいの幅の小さな滝が流れている。男女がその滝の前に立っていた。女性が滝の流れに腕を入れ、呪文を唱える。
すると、水の表面に魔法陣が出現した。魔法陣の幾何学模様は青から紫までの色が入り交じった不思議な妖しい光を放っている。女性はひと言だけ発した。
「これでゲートは開かれる」
女性は滝の中に入って消えていく。それを見ていた男性は叫んだ。
「姉さーん!」
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