【ここは何処?】

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【ここは何処?】

【ここは何処?】 道の幅はかなり広く住宅民が活用する通路であると感じた。 「ここは何処だ?」 「ここまで来たのはいいが…」 俺は不安を一掃するため 「多分…大丈夫だ…」 「商店街を住宅にしたのだ…と?」 自分を慰めるように独り言を呟いた。 俺はその住宅手前の道路にたどり着き自宅の方向に歩き出そうと前方を見ると… やはりその情景は俺が住んでいる街並みとは全く違っていた。 「どうしょう…」 俺は自宅がある場所と思われる方向に歩き出した。 しかし、いけども…いけども同じ建物が暗闇の中に佇んでいるだげで… まったく変化がない事を感じ… 俺は大量の冷や汗をかき彷徨っていた… どのぐらい歩いただろうか? 辿り着いた場所は… 「え、ここは?」 振り返るとそこは「沼留」の駅であった… 「どうなってんだ?」 「戻って来たんだ?」 訳がわからずもう一度初めから… 俺は家に帰りたい一心で何度も何度も住宅手前の道を進み同じ事を繰り返していた。 自宅探しを5回は繰り返しただろうか? 俺はかなり狼狽していた。 「ブッー、ブッー」 「ハッ…」 携帯にメールが… 「まさし…」 「お疲れ…」 「忘れると思ってこんな夜中にメールした」 それは先輩である「里山 リョウ」からであった。 「まさし、今度の合コン参加するよな?」 「仕事、仕事じゃあ身体壊すぞ…」 「連絡待ってるぞ!」 「…」 「プッ…」 「あ、そうか…」 狼狽していた俺はこのメールを見て一筋の光を感じた。 信じて貰えないかもしれないが里山先輩にこの事を… そうか! メールでは無く電話して助けを… 「プッ…プッ…プッ…」 俺は発信音を聞き安堵した… 先輩に繋がる… 「…」 「先輩俺…まさし…」 すると携帯から… 『この電話は電波の届かない状態となりお話しする事が出来ません…』 「え、どうして?」 すると電話から… 『…』 『さあ、始まるよ…』 『あなたの命を賭けたゲームが…』 「お前は誰だ…」 『さあ?』 『ルールは簡単…』 『どんな手段を使っても構わない…』 『ここに居て生き残る事だ…』 「何を根拠にそんな事を俺にするんだ…」 『え、根拠…そんなもん無いよ…』 『俺は人が痛ぶられるのを見るのが好きなだけなのよ…』 「それがどうして俺なんだ!」 『まあ、たまたま…』 『仕事を真面目に一生懸命行なっているお前へ…』 『俺からのプレゼントかな?』 「ふざけるな!」 「俺をここから…」 『それは無理な事です…』 『それはこの場所「沼留」はあなた自身が決めて住んでいたのだから…』 『それでは始めましょう…』 「おい、待てよ…」 「待ってくれ!」 「…」 「グォー…」 「ハッ…ハッ…」 俺は勢いよく起き上がり… 覚醒したのであった。 「夢か…」 現実では無い事に安堵したが…
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